/sns-review は、投稿予定のSNS文章を公開前にチェックし、重大な問題と軽微な問題を分けて修正案とともに提示するClaude Code Skillです。投稿を実行するのはSkillではなく、最後まで人間の判断です。

何を解決するSkillか

SNS投稿の炎上は、多くの場合1人の担当者が書いた文章がそのまま出てしまうことで起きます。断定的な表現、時事問題への不用意な言及、裏取りしていない数値など、本人は気づきにくい形で紛れ込みます。チェック担当者を挟む運用もありますが、確認待ちの時間が投稿のタイミングを遅らせる副作用があります。

このSkillは、5つの観点で投稿文を機械的にチェックし、問題を重大と軽微に分けて修正案とともに返します。投稿の可否を決めるのは人間ですが、判断材料が数秒で揃うため、確認そのものにかかる時間が短くなります。

仕様

コマンド/sns-review
入力投稿予定の文章(テキストで貼り付け)
チェック観点断定と誇大表現、時事への不用意な接触、差別に読める表現、裏取りが必要な数値、文字数
出力観点ごとの指摘(重大/軽微)、修正案、総合判定(問題なし/要修正/要確認)
前提Claude Code(Skillが使えるプラン)

導入手順

配布ファイルを解凍し、プロジェクトのSkillフォルダに置くだけです。

your-project/
└── .claude/
    └── skills/
        └── sns-review/
            └── SKILL.md

配置後、Claude Codeで/sns-reviewと入力し、投稿予定の文章を貼り付ければチェックが始まります。ユーザー全体で使いたい場合は~/.claude/skills/に置いても動作します。

実際の使用例

投稿文をそのまま貼り付けた場合のやり取りの例です。

> /sns-review このサービスを使えば売上は絶対に3倍になります。今の時代、使わない企業は生き残れません。

チェック結果:

【重大】断定と誇大表現
「絶対に3倍になります」は根拠のない断定です。
修正案: 「売上向上を目指せる設計です」など、確約を避ける表現に変更してください。

【重大】時事への不用意な接触
「今の時代」は文脈次第で不要な対立構造を想起させます。
修正案: 削除するか、具体的な状況説明に置き換えてください。

総合判定: 要修正

編集部の運用では、投稿担当者が書いた文章をこのSkillに通してから公開する流れに変えたところ、レビュワーの確認待ちで投稿が止まる時間がほぼなくなりました。指摘が出なかった投稿はその場で公開でき、指摘が出た投稿だけ人間が最終判断すればよくなったためです。

使ってわかった向き不向き

向いている場面

  • 個人または少人数でSNS運用をしている場合。チェック担当者を置く余裕がなくても、公開前の一次チェックとして機能します。
  • 投稿頻度が高いアカウントの運用。毎回人が目視するのが負担になっている場合、確認の抜け漏れを減らせます。

向いていない場面

  • 最終承認そのものを自動化したい場合。このSkillは投稿を実行しません。判定が出ても、公開するかどうかは必ず人間が決める設計です。自動投稿の代替を求める用途には向きません。
  • 炎上リスクが極めて低い定型的な投稿。営業時間の案内など判断の余地がない投稿にまで毎回通すのは工程の無駄になります。

カスタマイズのヒント

SKILL.mdはただのMarkdownなので、自社の運用基準に合わせて書き換えられます。よく効く追記は次の2つです。

  • 自社や業界特有のNGワード、避けるべき言い回しのリストを観点に追加する
  • 総合判定の基準(何件の重大指摘で「要確認」に上げるか等)を明記する

Skillの構造そのものを知りたい方は、解説記事「Claude Code Skillとは何か」をご覧ください。